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とりあえず目指せ100記事 雑記ブログです

家づくりは最初にお金をかけろ!

こんにちは

建築家のなおです。

最近、住宅の間取りを見ても「これ良い間取りだな〜」などと思わなくなりました。お披露目会の見学に行っても、どれも似た様な間取りで普通と言う思いしか出てきません。もちろん普通が悪いわけではありません。ですが住まいにはもっと違う作り方があると考えます。

素敵な窓が設けられていますが、そこからの景色はどうでしょうか?      隣の建物の外壁が見えていませんか?                    その景色は四季折々の表情が見えますか?                  住宅を建てると言うことは、その土地で生涯暮らしていくことになります。

一般的なセオリーで設計すると、一生涯、お隣の外壁を眺めるお家ができます。 酷くなると、敷地に対して建物と駐車場だけで庭が無い家もあります。都心部ならまだしも、地方でそのお家の作り方は、果たして魅力的なのでしょうか?

それなら、アパートと同じです。

同じ間取りを繰り返すだけ。外部空間なんて関係なく。ただコストを下げ、いかに利益を出すか。そんな家づくりで良いのでしょうか?

そんなことを言っても、「そんな住宅にお金かけれないよ。」と言う方もいると思います。もちろん、土地や住宅・その他諸経費で莫大な金額になります。    それでいても考え欲しい所は、高い買い物なので自ら勉強しないと損をしてしまう可能性があります。営業の話を「うん うん」と聞いているだけでは、素敵なお家は建ちません。

あとはトータルコストのバランスです。考え方次第で、何が本質か見えてくると思います。

コストは大切です。しかし、安いものにはそれなりの理由があり、高いものにもそれなりの理由があります。内容を吟味ししっかり理解することで、納得した家づくりを心掛けてください。考え方としては、

最初安くて、あと高い か 最初高くて、あと安いか だと考えます。

最初安い住宅は、その後高くなります。なぜ安いか?それはいろいろな面でコストカットしているからです。性能も良くありません。そうなると電気代が高くなります。この電気代は住み始めから、一生涯払い続けることになります。購入した家族が若ければ若い程、その後の費用は高くなります。性能が悪いと長持ちしません。その後は最悪建て替えです。

最初高い住宅は、その後安くなります。なぜ高いか?誠実に作っている証拠です。(一部を除く)性能ももちろん良いです。性能が良ければ電気代も安くなります。耐震性や耐久性も良く生涯住み続けられます。もちろん修繕などは必要になります。

その中でも、いつどこにお金を掛けるかを見極めながら決めて欲しいです。

戸建て住宅、注文住宅の良さはそこにあります。家づくりを通していろいろな学びがあります。知ることで始まる世界がそこにはあります。

楽しい建築をもっと。

じゃまたね。