家づくりの「当たり前」を無くすと、家づくりがもっと楽しくなる。
こんにちは
建築家のなおです。
将来自分はどんな家を建てるのだろう?そんなことを考えていると楽しくて仕方ありません。今後は、自邸の設計プロセスなんかも一緒に載せて共有していければと思っています。
今日は家づくりにおける固定概念についてのお話になります。凝り固まった考え方を少し柔らかくしていきましょう。
まず家づくりをする際に皆さんは何を考えていますか?「LDKが20畳くらいで〜トイレがあって〜お風呂が・・・」こんな風に考えていませんか?
おそらく、多くの設計者がこのような「当たり前」の設計をしています。こうあるべき、今までこうあったから、皆さんもこうだよね・・・
本当にそうでしょうか?
なぜ多くの方の「当たり前」があなたの家づくりの当たり前なのでしょうか?
家づくりをする時には皆さん、それぞれの当たり前をお持ちだと思います。
・大きな窓は引き違い
・風呂やトイレには窓が必要
・リビングにはソファやテレビを置くもの
・勝手口やバルコニーは必要
この「当たり前」が結構厄介で皆さんの人生において習慣化したために、なかなか変える発想にたどり着けません。しかし、これらの当たり前って、なんとなく決まっていることが多いと思っています!
いままで住んできた家の南面の窓は引き違いだったので、大きな窓は引き違いの窓でなければならない。実家にも祖母の家にもアパートだってそうだった。お風呂やトイレには窓があって、風呂やトイレには窓があるものだと思っている。どこの展示場やお披露目会に行ってもリビングにはソファがあり、テレビが置いてある。当然うちもそうだ。勝手口が必要で、洗濯物を干すにはバルコニーがあって・・・
これらの当たり前が、あなたの生活や性格に合っている・合ってないにも関わらずあなたの行動を制限してきたはずです。
せっかくの注文住宅では、これらは一旦「ないもの」として、それでも尚あなたの生活に必要なものなのか、一つ一つ丁寧に検討していくこうとが必要です。
例えば、家にトイレはいりますか?と聞いたら、ほとんどの方が「当たり前でしょ!」と思うかもしれません。その気持ちをぐっとこらえて、「トイレ要るかな・・・?うん、要るな。」と一旦考えてほしいのです。
場合によっては、隣の公園のトイレを利用できるから、もしかしたら必要ないかもしれないです。1階と2階両方にトイレは必要か?そういったときにも、考える事ができます。
冗談のようで真剣にそう言ったことを考えます。さすがにトイレは極端だったかもしれません。実際トイレは欲しいです。
「なぜそれが必要なのか?」この問いを一緒に考えてくれる設計者に出会えるかがかなり重要になります。
最近少し考えている事があります。よくあるご要望で「ランドリースペースが欲しい」室内干しのできるランドリースペースって憧れますよね!
大きさとしては、最低でも1坪(畳2枚分)程、大きな所だと2坪(畳4枚分)程のスペースを作ります。もちろんこの作り方も良いのですが、少し考えて見てください。1〜2坪程の大きなランドリースペースを作ったら、洗濯物を毎日そこに干さないといけないことになります。
今のアパートにはそんなスペースがなく、お披露目会で素敵に思ったりして憧れるのもわかります。ですが、それって結構面倒だと思いませんか?
僕は面倒だと思います。その干す時間を減らしもっと効率的にできないかと考えます。
その1つに「洗濯を回しー洗濯を干しー洗濯を畳む」この一連の作業があります。これを解決するために、幹太くんを使います。ガス乾燥機です。
「え?そんなの高くなるのでは?」と思っている方。ランドリースペースを作るだけで、単純な坪計算になりますが70万〜140万前後の金額がかかります。(坪70万計算)なおかつ自分で干す作業ももれなく付いてきます。
幹太くんの工事費等と月々の使用料金を合わせても、場合によってはお釣りがきます。(幹太くん70円/回×30日×12ヶ月=25,200円/年×10年=252,000円+本体代金+施工費)なおかつ、干す手間を解消してくれます。
皆さんはどっちが良いですか?
このように選択肢がなければ、比較すらできません。
そう言った考え方がなければ、余分なコストや、手間もかかってしまいます。
家づくりは、目に見えないものを想像しなければいけません。まずは、自分たちの生活を見直し、どんな暮らしをしたいのか考えていきましょう。
たくさん想像して下さい。そして夢を膨らませて下さい。
設計者はそんな皆さんの夢を楽しみにしています。
じゃまたね!