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暮らしに役立つエアコンの話

こんにちは

 

建築家のなおです。

冬の寒い日、夏の暑い日、アパートで大活躍なのがエアコンです!!今の冬の時期は毎日稼働しよく働いてくれます!今はLDKと寝室に一台ずつ、計2台付いてます。

今の日本の家づくりの常識は、各部屋に一台が普通で、そのほとんどが本来の力を発揮できずに、部屋のインテリアとして、エアコンが飾ってある事がよくあります。

エアコンが部屋の角の出てくるところを見るとカッコよくはありません。エアコンとセットで、室外機もあるので、家の外にはあの大きな室外機も出現します。エアコンメーカーによっては、エアコンのデザインをカッコよくしているメーカーもありますが、建築視点で考えるとあれも少し視点が違う気がします。

今の世の中の常識では、「エアコンは各部屋に一台」ですが、これはかなり無駄です。この話を知っている人と知らない人とでは、考え方がガラッと変わります。

まずは、エアコンの畳数表示についてですが、家電量販店などへ行くとよく目にする表示かと思います。

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ここに書いてある畳数表示は・・・実は「50年前から変わっていないんです。」どういうことかというと、この表示基準を設けた際の基準は、無断熱の家。つまり何も断熱が施されていない、木造住宅を想定した際の畳数表示になるということです。そうなると、今の住宅のLDKと同じサイズの畳数サイズのエアコンを設置するとかなりのオーバースペックになります。そこまで必要ないということですね。

オーバースペックになると何がいけないのか?大は小を兼ねるのでは?確かに一事あります。しかし、大きいことでまずは、イニシャルコストが高くなります。いわゆる本体代ですね。定価での比較になりますが、畳数が10畳用と20畳用では、20万ほど変わってきます。

さらに、オーバースペックのエアコンを取り付けると、燃費がよくありません。運転の効率が下がってしまいます。車に例えると、ポルシェでコンビニに行くようなイメージです。普通道路で信号で止まったり、加速したりの繰り返しと、高速で100キロ一定で運転しているのでは、後者の方が燃費が良いのはなんとなくわかると思います。エアコンもまさにお同じです。

エアコンのサイズは計算しないと出ません。それは家電量販店の人ではできませんし、ハウスメーカーの営業さんもおそらくできないと思います。一部の計算できる設計士や建築家の方、会社でそういったことに関心があり、計算ソフトを利用している会社を見つけるしかありません。

建築業界では、高気密高断熱などの性能を謳っている会社がここ1年ほどでかなり増えてきました。しかし、まだまだそうでない会社も多いです。エアコンの計算ひとつとってもそうです。

国の基準が義務化になる予定でいましたがなくなり、建てた人が損をするような家づくりに未来はありません。これからは性能ありきの家づくりは必須です。その中で、空間や気持ちの良い外部空間を取り入れたようなデザインや構造。建築所でいう強・用・美の基本がしっかりした家づくりを心がけたいものです。

じゃまたね!